産業社会の基本的なしくみと情報技術について学びます。産業情報学科では、あらゆる産業分野において情報化を推進する「産業の情報化」と、情報を基に企業や産業の創出・発展を図る「情報の産業化」を担う人材の育成を目指しています。
産業情報学科の魅力は、情報と産業・経済についての知識が同時に学べることです。皆さんはスマートフォンやパソコンを使ってゲームや音楽を楽しみ、また銀行でお金をおろし、コンビニで買い物をします。これらはプログラミングにより作られています。また情報の知識や技術があっても世の中で求められているものを作るには経済や産業の知識も必要になってきます。
産業情報学科では「情報システムコース」と「経済情報コース」の二つのコースがあります。情報を中心に産業・経済についても学びたい学生は「情報システムコース」、産業・経済を中心に情報についても学びたい学生は「経済情報コース」を選択するとよいでしょう。これらの知識を学び、企業活動にITを取り入れる「産業の経済化」、ITを活かして企業を造る「産業の情報化」を進め、情報社会を担う人材を育成することが大きな目標です。皆さんのチャレンジを期待しています!
産業経済および情報科学の基礎および専門領域における知識を習得し、現代社会の情報化・国際化に対応できる人材、さまざまな産業社会の課題を分析し提言できる人材、自らの社会的責任を自覚し積極的に貢献できる人材に対して、学位を 授与します。
1.現代社会における産業および経済に関する諸課題に対する問題発見力・分析力を有し、近未来に対する解決力・創造力を養うための専門科目を提供します。
2.情報科学・情報システム・経営情報・経済情報を学び、実社会で活躍できる人材を育成する専門科目を提供します。
1.将来の具体的なビジョンを描き、自己研鑽できる人物。
2.情報科学や産業・経済に興味があり、産業情報学科で学びたいことを明確に持ち、意欲的・主体的に勉学に励むことのできる人物。
産業情報学科では、産業・経済及び情報の知識、技術をバランス良く学習できるように、「産業情報論」などで産業、経済の基本的なしくみを学び、「地域発展論」といった科目で産業や経済の知識を深めていきます。情報分野でも、多様な情報関連の科目を体系的に学習し、より実践的なスキルアップを図ります。 この他、社会の第一線で活躍している講師陣による講義や企業インターンシップも取り入れ、教室では得られない実践的な知識・技能を習得します。
共通科目 24単位以上 ※英語I・IIを含む
必修科目 18単位
選択必修科目 10単位
選択科目 58単位
合計 124単位以上
インターネットや携帯電話等、情報技術(IT)の進展に伴う産業の情報化と情報の産業化の現状と動向等について、全国の状況と対比させながらIT立県を目指す沖縄県の状況を紹介し、身近な問題として認識させ理解を深めます。
プログラミング言語「Java」を用いて、初心者でも理解できるように、基礎から例題を交えて、ひとつずつ丁寧に積み上げながら解説し、コンピュータやプログラムの仕組みを学んでいきます。
誰も思いつかない面白いことを考えたユニークな人達が作り上げた小さな会社です。ベンチャーという英単語が、「冒険」を意味するように、チャレンジし続けるベンチャー企業人の話を聞き、あなたも知恵と勇気をもらってみませんか?
特にインターネットを利用した新たなビジネスモデルをわかりやすく解説する科目です。これまでのeビジネスの成功例を紹介しながら考えていきます。講義では、県内企業の担当者を講師に招き、その業務内容も紹介します。
産業経済系の科目を主体として「地域発展論」や「地域産業政策論」などを学び、また情報科目では、情報処理技術やその応用解析、シュミレーション等の科目を配置しています。
情報の知識や技術の科目を学び、情報系の科目としては、情報ネットワーク関連、データベース関連・プログラミングといった講義を体系的に履修し、既存ビジネスとの連携や新規創造を考えていきます。
1年次 |
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■(教職課程)情報科教育法 ■(教職課程)情報科教育法演習 |
4年次 |
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■卒業論文演習I・II |
平成26年1月25日に総務省沖縄総合通信事務所主催本学産業総合研究所後援の「2014うちな~ICTビジネスプラン」発表会が実施され、琉球大学、沖縄国際大学、名桜大学及び沖縄工業高等専門学校から12組の参加者の中で、チームりみてっと(産業情報学科2年次の宮城里奈・中西哲大・島仲美香・東江俊希)のULCC( ウルトラローコストキャリア )がAGIS会長賞を受賞しました。トップモデル賞は第3回起業家甲子園(NICT主催)全国大会の出場権が与えられるのですが、惜しくも次点となりました。しかし、この発表会のために、キックオフセミナーおよびスキルアップセミナーにおいてビジネスプランのブラッシュアップに取り組んでの受賞は見事で、まだ2年生なので次回にも期待が持てます。
「アイディアを生み出すところからWebサイト作成、収益計算、プレゼン資料作りまで一人では難しかったが、グループのみんなが個々の役割を果たして完成させることができ、そこに一番達成感を感じました。ビジネスプランに参加することで、色々な人から様々なアドバイスをもらえ、それはこれからの自分たちの大きな糧になっていくと感じました。実際、参加することで学べることが沢山あって、ビジネスプランプランを作成するのは大変だったけどそれ以上の喜びがありました。笑笑(^ω^)」(宮城里奈)。
「世の中には様々なサービスがあり、その中で独自性と実現性のあるビジネスプランを考えるのにとても苦労しました。本番当日は予定通りうまく発表できましたが、他のチームの発表を聞いてどのチームもすばらしいビジネスプランばかりだったので入賞できる自信はありませんでした。しかし、賞をいただくことができたのでとても嬉しかったです。この発表会で終わりではなく、このプランを実現するためにはどうしたらいいのかをこれからも考えていきたいと思います。」(中西哲大)。
大学ではシステム設計やプログラムに関する講義を受講することで知識と技術の修得を行ってきました。身につけた知識と技術を用いて何か自分だけのシステム(アプリケーション)が作れないかと思っていました。3年次の前期になり、ゼミの先生よりETロボコンの存在を教えてもらいました。ETとはEmbedded Technologyの略で、日本語では「組込みシステム技術」を意味しており、特定の機能を実現するために家電製品や通信機器、自動車などを制御するためのコンピュータ制御の技術を指します。ETロボコンは組込みシステム技術を競うロボットコンテストで、参加者が分析・設計を行ったソフトウェアを指定されたロボット(レゴマインドストーム)に組み込み、そのロボットを用いて指定コースを自律走行させてタイムを競いあう競技です。 2年次のゼミでレゴマインドストームを用いた簡単なプログラミングを行っていたのと、以前からプログラミングだけでなくロボットにも興味があったことからETロボコンに挑戦してみることにしました。しかし、いままでプログラムを行う環境は大学が準備していたものを使うだけでしたが、ETロボコンでは自分でプログラムを行う環境を準備するところから始めなければならず簡単なものではありませんでした。また、自分で必要な機能を考えてロボットにプログラムとして実装していくということは初めてのことでしたのでなかなかうまくいきませんでした。ETロボコンの勉強会に参加し、大学の講義が終わってから実習室でゼミの先生のアドバイスのもとで一生懸命取り組み、なんとかロボットを動かすことができました。2012年10月に開催されたETロボコン沖縄地区大会では15チーム中で総合10位となりましたが、2013年2月に開催されたIT津梁まつりでのETロボコンプレイベントでは14チーム中で準優勝の成績を収めることができました。 現在、卒業研究では地上走行型ロボットの制御に関する研究を行っています。ETロボコンで身に付けた知識と技術を生かして障害物を回避すると同時に自動的に地図を作っていくシステムの構築にチャレンジしています。ETロボコンへの挑戦は、大学の講義だけでは学ぶことのできない経験を積むことができ、自身の大幅なスキルアップに繋がったと思います。ぜひ、後輩の皆さんにもチャレンジしてもらいたいと思います。 (レポート:金城志野[小渡ゼミ])
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